去年の12月に、Kaggleのチュートリアル第5版という本を、Kindle ダイレクト・パプリッシング(KDP)という、Kindle本を公開できる仕組みで公開しました。
Wordなどで文章を書いて、pdfにして公開するということで、とても簡単な仕組みでもあり、また公開しておけばkindle unlimitedに加入している人は無料で読むことができるように設定でき*1、それで公開した人にもお金が入るということで、お得な仕組みだと思います。
公開の仕方は、Webを探せばたくさんの情報がありますが、私も次の本を作る時のために、まとめておきたいと思います。
KDP ヘルプセンター ホームの動画がわかりやすく、この動画を見てしまうのが良いかなと思います。
また、Kindle パブリッシング・ガイドラインにもまとまっているので、こちらも該当する箇所を見ましょう。
以下手順をざっくりですが、書いてみます。
1. アカウントの登録
KDP ヘルプセンター ホームにアカウント登録編を見ながら、アカウントを登録してしまいましょう。
難しいところはないと思います。
2. 本の作成
本の本文と表紙を作るところです。
2.1 本文の作成
リフロー版と言われる、レイアウトが可変になるものにしたい場合は、wordなどの指定された形式で作る必要があります。サポートされている電子書籍のファイル形式に詳しくまとまっています。
固定レイアウトにしたい場合は、原稿がpdfに変更できれば良いので、好きなソフトで原稿を作ります。
私は固定レイアウトにしたかったのと、これまでもmacのPagesというワープロソフトで原稿を作っていたので、これで作りました。
技術書の場合は、リフローも固定レイアウトも一長一短あるので、自分が好きな方を選択すれば良いと思っています。
2.2 表紙の作成
表紙を作成します。
表紙画像のガイドラインを見ながら作ります。
私はKeynoteで作りました。最終的にpdfでアップロードするので、好きなソフトで作って問題ないと思います。
表紙をアップした後、プレビューで本文や表紙が全体としてどのようになるのか確認できるので、確認します。
2.3 価格等の設定
最後に、価格の設定です。ここはやや複雑です。
まず、KDPセレクトの対象にするかどうかを選ぶのが迷うと思います。
KDPセレクトについては、公式の KDP セレクトやKDPセレクトとは?KDPセレクトのメリットとデメリット|電子書籍出版ラボを見ましょう。
KDPセレクトの対象にすると、どうなるか簡単に書くと、
- Kindle専売にする必要があるため、他の電子書籍の販売サイトでは売ることができない
- ロイヤリティ35%から70%にアップする
- KindleUnlimitedの対象になり、読まれたページ数に応じて収益が入る
- 無料での配布キャンペーンなどを利用できる
- 価格の設定できる範囲が250円から1250円に、せまくなる
となります。Kindle Unlimitedで読んでもらえるという利点があるので、KDPセレクトの対象にするのは、メリットの方が大きいのではないかと思います。
私のKaggleのチュートリアル第5版も多い時には1日あたり1000ページぐらい、今でも1日あたり300ページぐらい読んでもらっており、Kindle Unlimitedの利用者だけでも、かなりの利用者がいるようです。
以上これらの設定を終えると、公開となり、登録後、数時間でAmazonに自分の本が並ぶこととなります。
まとめ
pdfの原稿を作ってしまえば、Kindle版として公開できるということで、かなりお手軽なサービスだとお思いますし、Kindle Unlimited加入者には気楽に読んでもらえるので、ブログに公開するよりも読んでもらえることもあるぐらいだと思っています。
また、Kaggleのチュートリアル第5版のペーパーブックを作ってみましたでも書いたように、ペーパーブックとしても公開することができ紙の本にすることも簡単にできます。
このサービスを使って技術書を公開する人が多くなると良いなと思っています。
*1:kindle unlimited加入者が無料で読めるのは、本がKDPセレクトに登録している場合のみ