カレーちゃんブログ

Kaggleや競技プログラミングなどのこと

KaggleのGrandmasterやmasterの条件や人数について調べたので、詳細に書きとめます。

KaggleのGrandmaster(グランドマスター)やmaster(マスター)という、もの凄く強そうな称号を聞きますが、 どのようにしたらGrandmasterやmasterになれるのか興味があったので、調べてみました。 以下、できるだけ詳細にかきとめます。

なお、この情報は、公式では、Kaggle Progression Systemに記載がある情報なので、英語が読める方はリンク先の情報にあたった方が正確です。

コンペの称号

Grandmaster(グランドマスター)とは

グランドマスターとは、Kaggleのコンペで5つのゴールドメダル(チームでも可)および1つのソロゴールドメダル(チームでの参加ではなく1人での参加という意味)を取得したときにもらえる称号であり、現時点(2018年2月21日時点)で世界に106人しかいない。

なお、一般にGrandmasterは、コンペのグランドマスターを指すことが多いため、上記の説明はコンペのGrandmasterについて説明したもの。

コンペでのグランドマスターの他にKernels(カーネル)とDiscussion(ディスカッション)でのGrandmasterがあるため、下部で別途説明。

master(マスター)とは

マスターとは、Kaggleのコンペで1つのゴールドメダルと2つのシルバーメダルを取得した時にもらえる称号である。グランドマスターとは違い、ソロの条件は含まれない。

メダルについて

コンペでのメダルは、上位にランクインするともらえる(何位までもらえるかは、参加チーム数により変動)。詳細は以下のとおり。(Kaggle Progression Systemから引用)

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日本語に訳す次のような感じです。

コンペで素晴らしい成績をだすと、メダルが与えられます。 コンペでメダルをもらえる数は、コンペの規模によって変動します。 InClassやplaygloundやgettingstartedコンペではメダルはもらえません。

0~99チーム 100~249チーム 250~999チーム 1000チーム以上
Bronze 上位40% 上位40% 上位100人 上位10%
Silber 上位20% 上位20% 上位50人 上位5%
Gold 上位10% 上位10人 上位10人と0.2%*1 上位10人と0.2%*2

称号をもらえる条件について

コンペの称号には、Grandmaster、master、Expert、Contributor、Noviceがあります。それぞれの条件は以下の表のとおりとなっています。

称号 条件
Grandmaster 5 gold medals、Solo gold medal
Master 1 gold medal、2 silver medals
Expert 2 bronze medals
Contributor プロフィールの完成や1stサブミットの実施等
Novice Kaggleに登録

Kernels(カーネル)とDiscussion(ディスカッション)での称号

カーネルやディスカッションでも素晴らしい結果を残せば、メダルをもらえ、コンペと同じようにメダルの数により与えられる称号も決まっています。 以下、カーネルやディスカッション毎に、メダルが与えられる条件の引用と日本語訳、称号が与えられる条件です。

カーネル

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カーネル
カーネルでのメダルは、カーネルに対する賛成票の数によって与えられます。 全ての賛成票が算出に使われるのではなく、自己投票やnovicesからの投稿、古い投稿に対する投票は計算の対象外です。

称号が与えられる条件
称号 条件
Grandmaster 15 gold medals
Master 10 silver medals
Expert 5 bronze medals
Contributor -
Novice -

ディスカッション

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ディスカッション
ディスカッションのメダルは、トピックスやコメントに対する賛成票から反対票を差し引きした数によって与えられます。 全ての賛成票が算出に使われるのではなく、novicesからの投稿、古い投稿に対する投票は計算の対象外です。

称号が与えられる条件
称号 条件
Grandmaster 50 gold medals,500 medals in total
Master 50 silver medals,200 medal in total
Expert 50 bronze medals
Contributor -
Novice -

Datasets(データセット)での称号

2019年11月、Datasetsでの称号が追加されました。

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Datasets

称号が与えられる条件
称号 条件
Grandmaster 5 gold medals, 5 silver medals
Master 1 gold medal, 4 silver medals
Expert 3 bronze medals

感想

世界に106人しかいないグランドマスター憧れます。私もどれくらいの期間がかかるかわかりませんが、グランドマスターになることを目指してKaggleをやっていきたいと思います。

更新履歴

2018年4月4日:内容が詳細化するよう修正 2018年4月7日:マスターについての部分を加筆 2018年4月14日:gold medalが与えられる数に間違いがあった点を修正 2019年11月7日:Datasetsの称号の追加

関連エントリ

www.currypurin.com

*1:上位10人と0.2%の意味は、コンペに参加するチームが500チーム増えるごとに、与えられるメダルが1つ増えるということです。たとえば、500チームが参加するコンペには全部で11個のgoldmedalが与えられ、5000チームが参加するコンベでは全部で20個のgoldmedalが与えられます。

*2:*1と同じ